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執筆者の写真nakagawaryuichi310

新潟県議会議員選挙公開討論会(佐渡)

去る3月21日(木・祝)、『新潟県議会議員選挙公開討論会(佐渡市選挙区)』@アミューズメント佐渡にパネリストとして参加させていただきました。その際にお伝えしたことを情報共有させていただきます!



⓪基本政策と決意


中野洸新潟県議会議員の後継者、自由民主党公認候補として出馬予定です。年齢は50歳。妻と子ども5人の7人家族です。議員歴は、畑野町議2期、佐渡市議4期の合計23年間の議員経験があります。この間、様々な諸問題を同僚議員や行政と一緒になって解決して参りました。それでも人口は毎年1000人ずつ減少し、経済も中々明るい兆しが見えません。この疲弊した佐渡にどうしたら元気を取り戻せるだろうかと考えたとき、それは、佐渡金銀山の世界遺産登録しかないと思いました。この大切な資源を活用して、交流人口を増大させることが経済を活性化し雇用を創出すると信じております。花角新潟県知事とお会いする機会があり、知事からは、佐渡のために一緒にがんばろうと声をかけていただきました。このパイプを大切にし、また太くしていくこと。塚田一郎参議院議員、細田健一衆議院議員、中野洸新潟県議会議員をはじめとする議員の皆さんとも力を合わせることが、佐渡に元気を取り戻す第一歩だと考えています。




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①医療・福祉・介護について


医師不足の課題でありますが、まず、医師が地方に少ないという地域偏在の大きな理由の一つに専門医の増加が挙げられると思います。専門医は診察と治療の効率性を求めるために、どうしても都市部に集中しがちであります。また、医師やその家族も本来都会や都市部への地理的志向が多いため、地方には医師が充足されないという状況に陥ります。例え地方に医師が不足していても、医師が率先して地方に来るということはなかなか考えにくいし期待できない状況にあります。また、金銭的手当ても必ずしも有効ではないと思います。よって、地方へ定着する医師を増やすには、より早期のアプローチが必要だと思います。対策としては、地方大学の医学部の地域枠や地域推薦枠の定員増を推進することや、地方病院での卒業後指定期間の勤務を返還免除条件とした奨学金や就学金貸与制度の拡充。また、島根県や長野県が行っている高校生を対象とした医療現場体験セミナー等も行ってみる価値はあると思います。


看護師不足の課題については、女性が多く、地元で卒業・就職する方が多いです。結婚して家庭を持つと看護師不足の地域で働くため、単身赴任をすることは大変難しくなると言われています。よって、看護師不足の対策としては、労働条件の改善を行うことが第一だと考えます。そして、医学生同様に奨学金制度を拡充することが有効だと考えています。


待機高齢者や老々介護の対策についてでありますが、現在佐渡市には、待機高齢者の方々が約470名程度いらすと言われています。抜本的に解消するには、特養や老健などの施設を長期的、計画的に増設するしかないと考えています。また、それと同時に在宅サポート体制を整えることが家族の負担を軽減することにつながると思います。私も在宅介護を経験しているので、その大変さや家族の苦労が良くわかるのですが、すぐに施設介護に頼るのではなく、できるだけ在宅介護をしていただくことや要介護状態になる前に生活習慣を改善し、健康寿命を伸ばすことが重要だと考えています。




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②学校教育について


若者に今後どのような教育を行っていくべきかということについて、まずはハード面では離島のハンディキャップを感じさせない教育環境の整備が重要だと考えます。本土の学校に整備されている設備が佐渡では整備されていないということはあってはなりません。新学習指導要領によれば、情報活用能力が言語能力・問題解決能力等と同様に学習の資質能力と位置付けられ、各学校において今後コンピューターや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用した学習活動の充実を図ると謳っており、今後の学習活動に積極的にインターネット等を活用することが想定されます。よって、ハード・ソフト両面から推進するべきであると考えています。また、佐渡は日本ジオパーク、ジアス(世界農業遺産)に認定されており佐渡の豊かな自然は子どもたちにとっての大切な教材であると思います。豊かな自然を見て・触れて・感じることによって生きることの厳しさや尊さを学ぶという教育が必要だと考えます。また、子どもは日本の宝であり、佐渡の宝であります。一昔前は子どもを叱ってくれる大人が周りにたくさんいてうちの子も近所の子も一緒、みんなで大切に育て、子どもたちはその中から社会性を学びました。なので、学校と保護者や地域の皆さんが知恵を出し合い、学校運営にあたるコミュニティスクールには大変期待をしております。そして、最も重要だと考えているのが、佐渡に昔から根付いている伝統芸能・伝統文化・芸術を子どもたちに学んでいただきたいと考えます。先人たちから伝承してきた宝物を次の世代に残していけるような教育をすることが佐渡を担う若者にとって最も重要なことだと考えております。




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③少子化、人口流出対策について


今後の少子化対策についてですが、国や県についても最重要課題であります。大変難しい課題ですが、まず考えられるのは親の経済的負担を軽減させるということです。妊娠出産から高校大学まで子どもの成長に合わせて総合的に子育て支援策を講じなければなりません。新生児や乳幼児期においては、妊娠中の検診費用の負担軽減、不妊治療の公的支援の拡充、子育て支援ネットワークの構築など、また、未就学期においては、島内における子育て支援の拡充、病後児・病児保育・障がい児保育の充実、就学前教育についての保護者の負担軽減、高校大学生期においては奨学金の充実、また全ての期間においての医療負担費の軽減は重要だと考えております。また経済的負担の経験だけではなく、子どもたちが伸び伸びと遊べる遊具がたくさんあるような公園等も必要だと思います。少子化対策は年間約1000人ずつ人口が減少している佐渡において生命線そのものであります。考えられる施策はすべて講じる必要があると思います。また、人口流出を抑える対策についてでありますが、佐渡の大部分の子どもたちは高校を卒業すると進学であれ、就職であれ一度は島外へと出ていく場合が多いです。その若者たちをUターンさせることは非常に難しいことです。雇用の場の創出問題も解決しなければなりません。一気にV字回復をすることは不可能であると思われます。それでも佐渡市の卒業後10年のうち5年間継続して佐渡に定住した場合に返還免除となる新しい奨学金制度がスタートしたことに伴い、順次佐渡へを若者が帰ってきてくれることを期待しています。このような制度を拡充することが大切だと考えます。また、最も重要なことは、島から一度出たからこそ、佐渡の素晴らしさに気づき、帰ってきてくれるような子どもたちをたくさん育てていくことが最重要だと考えています。




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④観光振興に関する課題と展望について


佐渡へのアクセスが最重要課題だと思っております。佐渡空港の問題はもちろんありますが、喫緊の課題としては佐渡汽船運賃の問題です。市民の皆さんの運賃低廉化は実現されましたが、島外からのお客様に対して、一部のパック旅行以外については解決していないので、対策が必要だと考えております。また、佐渡に到着してからの課題としては、佐渡の観光スポットは全島に点在しているのでそれらの点と点とを結ぶ旅行者の動線を考えた二次交通の整備が急務だと考えております。また、これから益々増加すると思われる外国人観光客(インバウンド)対策も忘れてはならない課題の一つであると思っております。看板や案内板の多言語化、飲食店でのメニューの英語表記、キャッシュ決済の普及促進、免税店舗の拡大、観光案内用のアプリの開発、クルーズ船などへの対応もこれから考えて行かなければならないと思っております。


次に、展望について、佐渡の観光振興を考えたときにやはり、佐渡金銀山の世界遺産登録は外せません。国内推薦まであと一歩のところまで来ていると仄聞しておりますので、さらなる推進運動を県と佐渡市が一丸となって進めて行かなければならないと考えております。世界遺産に登録されることによって、当然交流人口は増大します。しかしこれを一過性のブームと終わらせないために、金銀山以外にも見ていただきたい観光資源がたくさんあります。三ツ星で有名なミシュランの観光ガイド用グリーンブックに新潟県内で唯一星をもらっている二ツ亀や大野亀、写真家の天野尚さんのおかげで有名になった佐渡天然杉などの素晴らしい自然や、島内に多数ある寺社仏閣、伝統的建造物群保存地区である宿根木などの歴史的建造物、鬼太鼓や能などの伝統芸能、島内でとれた美味しい農林水産物、これらを知って楽しんで味わっていただく。そしてその方々にリピーターになっていただくことが最も重要であると考えております。また、交流人口増大による空港の延長の必要性や、食の地産地消につながっていくと考えております。




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⑤最後に一言


私は、畑野町議から23年間、たくさんの方々に支えられて今までやって参りました。この経験というのはかけがえのないものです。支えてくれた方々にまずは感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました。そして今回、中野洸新潟県議会議員からたいへん重い自由民主党公認の後継者というタスキを預かりました。このタスキを私は、次の世代にきっちりとつなげていきたい。残りの人生をかけて佐渡を良くするために邁進したい。そして、何よりも私の5人の子どものうち1人でも多くの子どもが佐渡に残ってくれて、幸せに暮らしてほしいと思います。また、在宅介護や子育てをしながらここまで来たので、皆さんのご苦労が良く分かります。皆さんと同じ目線で佐渡のことを考えながら話し合っていきたい。そして、何よりも大切な佐渡を皆さんと守っていきたいと思います。本日は短い時間でしたが、本当にありがとうございました。


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